朝の食堂 シンとキラは何故か隣同士で座り、一点を見つめていた。 花弁 「…アスラン」 視線を辿れば、そこにはアスランとイザークの姿。 イザークはアスランに、こんな場所だというのにちょっかいを出していた。 アスランの方も、万更ではないようだが。 「イザークッ、まだ皆いるぞ…!」 隣に座るアスランの内股を、イザークの左手がゆっくりと撫でる。 アスランは敏感に、ビクビクと身体を揺らしていた。 イザークの手の動きは、キラとシンに見えていないが、アスランの赤く色づいた頬に、目尻に少し涙を溜め始めた双眸を見れば、何かをしているのは一目瞭然。 「ぁ……ッ、ゃあっ」 イザークの手が、布越しにアスラン自身に触れた瞬間、アスランは一際高く声を上げ、手に持っていたフォークがカタンと音を立てて机に落ちた。 イザークは左手でやわやわと扱きながら、普通に食事を取っている。 「どうしたんだ?アスラン」 諭すようにイザークが言うが、当のアスランは両肘を机について身体を戦慄かせ、イザークの手によって生み出される快感に耐えていた。 向こうの机で行なわれているそれを、キラとシンは正面から見ることが出来る。 キラが不意に、机の下でシンの足を思い切り踏み付けた。 ダンッと物凄い音がして、イザークはそちらを見る。 「いっ………!!!」 痛すぎて声にならないシンの、その足を踵でぐりぐりと痛め付けながら、キラはイザークを見返した。 イザークが勝ち誇ったような笑みを浮かべ、シンは更に痛い思いをすることになる。 「イザ……っ」 いやいやと頭を振るアスランにどうしたと笑い掛けた時、ラクスが食堂へとやってきた。 黒い笑みを 浮かべているキラ 痛みに耐えながら 脂汗を流すシン 柔らかな微笑みを 浮かべているイザーク 快感に耐えながら 涙を流すアスラン 「あらあら」 ラクスはキラの隣へと座った。 「キラ…ハロは投げても大丈夫だと思いますか?」 状況を理解したらしいお姫さまは、満面の笑みでキラに言った。 イザークは殺気を感じたらしく、一人では立てなくなってきていたアスランを連れて食堂を後にする。 背後から二人分の舌打ちが聞こえ、直後聞こえた悲鳴を聞かなかったことにして、アスランの部屋へと向かった。 「ふ……ぅ…イザ…」 ベッドに横たわらせると、我慢出来ないと言わんばかりにイザークの軍服に手を掛ける。 イザークは、そんなアスランの頬に軽くキスをした。 「イザーク…あんな場所でやるのはやめてくれ……」 擽ったそうに火照った身を捩り、懇願するアスランの服を脱がしながら、イザークは何故?と聞き返す。 口元には意地悪そうな笑みを浮かべていた。 「恥ずかしいんだ…」 「貴様が可愛くてつい…な」 さらりと言ってのけたイザークに、アスランの頬に朱が走る。 「もう…バカ……」 言いながらイザークの詰め襟をようやく外し、軍服の前をはだけさせた。 イザークがアスランの熱い頬に手を伸ばし、そういう仕草も可愛いんだと言うと、アスランは恥ずかしさからか、腕で顔を隠してしまった。 「顔を見せろよ…」 「………やだ」 「ふぅん…?」 そういう態度に出るならば、と心の中で唱え、イザークはアスランのアンダーをたくし上げた。 アスランの身体に手を這わせると、火照ったしなやかな肌はしっとりとイザークの手につく。 胸から脇腹にかけてを、身体のラインに沿って撫でた。 「っぁ……ん…っ」 一度快感を与えられ、中途半端に放り出されたアスランの身体は、面白い程に敏感だ。 びくびくと身体を揺らすアスランを、イザークは愉しく思いながら見ていた。 「……は、ぁ…っ」 甘い吐息を吐いて、その緩すぎる快感に耐える。 何処かもっと刺激を与えられるところに触れて欲しいと身体が訴えた。 アスランの腕をイザークが掴み、除けさせる。 「イザーク…さわって……」 現れた、濡れた美しい翡翠に心を奪われる間もなくアスランが懇願した。 イザークがそれを払うことなど出来るわけがなく、ぷくりと小さく主張している胸の飾りに指先で触れた。 「あぅ……ンっ、ぁ」 途端に鼻にかかったような声を紡ぐ唇に吸い寄せられるように隙間を塞ぐ。 ちゅっ、と軽い音を立てながら何度も口付け、手元では、硬さの増してきた飾りを指の腹で押し潰したり、爪で軽く引っ掻いたりを繰り返した。 開いたままの隙間に誘われているように感じ、イザークは舌を滑り込ませる。 「ひ……っ んぅう…ッ」 水音を響かせながら、イザークの手は下へと伸びていく。 器用に前を開け、弛んだスラックスの中へ手を差し入れた。 「ん…っ イザッ、ん……ぁ」 下着の中へも難なく辿り着き、直にアスラン自身を握り込む。 アスランの身体がびくりと跳ね、イザークはようやく唇を離した。 「あ、あっ……!」 部屋に来る前から硬くなっていたアスラン自身は、すぐに先走りを溢れさせ始める。 くちゅ…という淫音が響いた。 「……イザ…ぁ」 片手で嬲りながら下着ごとスラックスを引き下ろし、全てを暴く。 アスランは、イザークの肩に掴まりん…と声を漏らした。 「恥ずかしいのか?」 「あ、たりまえ…っ、だろ…ぁ」 未だ羞恥に身を震わせる初々しさにくすりと笑い、俺でもか?とイザークは聞く。 片足を持ち上げて、勃ち上がった自身から手を離した。 先走りが伝って濡れぼそり、既にひくりと疼く蕾が顔を覗かせる。 「やぁ……!みな、ぃで…ふぁッ」 「もうひくついてる」 イザークの指がくるりとそこをなぞると、アスランは四肢をびくつかせる。 肩にやっていた手は届かなくなり、シーツをぎゅっと掴んでいた。 「俺でも恥ずかしいのか?」 蕾に顔を近付け、ちゅっとキスを落とす。 答えられるわけがないというのに、意地悪く聞くイザークに、アスランはゆるゆると首を振った。 「あぁんっ…イザ……!だ、から恥ずか…ぁッ、し……っ」 途切れ途切れに、一生懸命に答えるアスランにまたくすりと笑い、キスを落とすだけだった蕾に舌をねじ込んんだ。 「ひゃぁあッ!……んぁっ、ゃあぁ…!」 一際高い声を上げ、悦い声にイザークは下部に熱が集まるのを感じた。 両足の膝裏に手を添え、胸につく程折り曲げる。 腰が浮き、アスランからも、イザークの舌が出入りする様が見え、アスランは羞恥に襲われた。 「……っぁあ…!」 丹念に解され、音を立てて舌が抜かれた。 代わりに指が一気に二本入れられる。 「あ、ぁああ…ん!」 ぐちゅっと卑猥な音を奏で、侵入してくるしなやかな指を、アスランはきゅっと締め付けた。 「っ…まだ指だろう?アスラン」 「ふ……っぅあ…」 言葉で弄られながら名前を呼ばれてそちらを見れば、肩に担がれた両足の間からやはり見えるソレ。 「も、いいからぁ…!」 「いいのか?」 挿れてくれとせがむアスランの中は熱く、かなり解れている。 イザークは、今すぐ挿れたいという衝動を抑えて、中で指をくの字に曲げた。 「いいから…!はやくぅっ」 蜜を滴らせながら腰を振る姿は妖美だ。 イザークは早々と勃ち上がった自身を取出し、蕾へと押しつけた。 熱いそれを飲み込もうと蕾がひくつく。 「ぁんッ…はぅ、あ……っ」 「いれるぞ…!」 薄く開いた蕾に、イザークは自身を埋め込んでいく。 ぐちゅうっという音を立てながら入ってくるのを、アスランは涙で霞む視界で見ていた。 白濁を絡ませながら入ってくるイザーク自身を、結合部は更に奥へ誘おうとひくつく。 「あ、ぁあっ、あん…!」 「くっ…すごっ」 全てが収まり、イザークが動き始める。 アスランに痛みはなく、衝動に任せて腰を動かしていた。 ずっと放って置かれていたにも関わらず、しっかりと勃ち上がっているアスラン自身に指を絡めると、アスランは更に声にならない悲鳴を上げる。 不意に、イザークが身体を倒した。 「ぁああッ!ひぁっ、あ…っ んぁ…!」 抽出の角度が変わり、より深くまで繋がる快感に身を震わせる。 アスランは縋るようにイザークの背に手を回した。 真っ白な軍服をしっかりと掴む。 「ひぅッ、イザ…っ もう……!あぁッ」 限界だと訴えるアスランの、びくびくと震える自身を、解放へと向けて強弱をつけて扱き上げる。 同時に激しく突き上げて、イザーク自身の解放をも促した。 「や、ぁあ!あ、ぁああ――ッ!!」 「っ、アスラン…」 鼓膜に響く、心地よい虚声を紡ぎながらアスランは果て、内壁の包み込むような締め付けに耐えられず、イザークも白濁を吐き出した。 確かな熱を感じながら、アスランはびくりと腰を揺らす。 「ぁ……はぁ…イザーク……まだ、足りな…い」 断続的に自身からも白濁を吐き出しながら言うアスランの中で、イザークのものが大きくなった。 アスランが吐き出す度に腰が揺れ、内壁に先端が擦られる。 イザークも、我慢など出来なかった。 「そう言ったからには…覚悟しろよ?アスラン」 「ぁんッ、イザッ…ぁああ…!」 その日犯され続け、アスランの腰が立たなくなったのは言うまでもなく。 恥ずかしがるアスランを抱き抱えたイザークに、キラ達から殺気の籠もった目線が投げ掛けられた。 END |
後書き 甘々を目指した…つもりです。 甘いのは苦手です… 書くのは。 こんな駄文を配布してもいいんでしょうか。 と言いますか、こんな駄文で満足していただけたのでしょうか…? かなり心配です。 とにかく、1000Hitありがとうございました!そして、アンケートへのご協力感謝致します。 もしも5000までいくようなことがありましたら、また配布物を書こうかと目論んでおります(いくか…?) 皆様あっての電気工事屋です。本当に。 ありがとうございました。 まな 05.09.06 |