小ネタ集

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11.
└拍手に載せていたもの

12.耳かきネタ01
└イザアス

13.耳かきネタ02
└拍手に載せていたもの

14.突発裏
└イザアス

15.突発裏
└イザアス



































もぞ、と俺が小さく動いたことで、目の前の長い睫毛が小さく戦慄き、薄らと青い瞳が覗いた。
どうした、と寝起き特有の掠れた声で問い掛けられ、何でもないと首を振る。
背中に回されていた腕に力が込め直されて、少し開いていた距離が縮まった。
目を閉じてゆっくりと顎を上げ、彼の喉に唇を寄せて小さく音を立てながら口付ける。
暑いとも言える程に身体は暖まり、再び眠気がにじり寄ってきた。
だがそれは、俺の代わりに彼が身じろいだことで妨げられる。
サイドテーブルに置いておいた携帯を、彼が手に取ったのだ。
カチャリと聞こえてきた音と、目蓋を閉じていても感じる光によって、携帯が開かれたことを知る。
顔を覆うように触れていた彼の首は遠退き、俺の身体が邪魔なのか腕も上の方へ伸ばされた。
そのままカチカチと、何度もキーを打つ音が頭上で聞こえる。
何と無く悔しくなり、そっと目蓋を押し上げて彼の喉へ再び唇を寄せようとすると、邪魔だと言わんばかりに身が捩られた。
自然と眉を寄せてしまいながら、俺は元の位置へ戻る。
彼の鎖骨辺りへ顔を埋めて、瞬きするように目を閉じた。
誰にメールしているんだ、とか、そんな女々しいことを聞けるわけもなく、俺はじっと身を硬くする。
ずっと聞こえてくるカチカチという音に、どれ程長いメールなんだと思いながら、ただ時間が過ぎるのを待った。
携帯が閉じられれば、彼はまた俺だけのものになるはずだからだ。

「…アスラン」

パチン、と携帯を閉じた彼が、それをサイドテーブルに置く。
再び身体を丸めた彼の腕に大人しく納まりながら、俺はその首筋に顔を埋めた。
ゆっくりと髪が梳かれていく感覚に目蓋を押し上げれば、何と無く楽しそうな瞳が見えて眉を寄せる。

「…任務のメールだ。ディアッカから」

「……俺には関係ない。好きにすればいいだろう」

具体的に名前を出されると、何故か余計に苛々が増してきた。
眠ってしまおうとまた目を伏せる。
だが、耳元で囁かれた言葉に再び目を見開いてしまった。

「…嫉妬か?」

「違う!ふざけるな」

なんで俺が、と続くはずだった言葉は、彼の唇の中に消える。
小さな音と共に離れたそれに、思わず言葉を失った。

「…おやすみ、アスラン」

「っ…!」

そのまま目を閉じる彼を見て、起こしたことを後悔する。
未だ緩く弧を描く口元を、見なかったことにしようと俺は目蓋を下ろした。
再び襲ってくる暖かさとは別に、頬が火照りを帯びている。
彼のシャツを必要以上に固く握り締めて、朝起きてから、何か仕返しをしてやろうと心に決めた。


END


胸焼けがしそうな程甘い奴らですみません。
不意に浮かんだネタです。

07.04.03 






























耳かきネタ01


甘えさせろ、何て偉そうに言って来ておきながら、膝に擦り寄る様はやはり可愛いと思う。
カーペットの上にぺたりと座り込む俺の膝は今、こいつの頭に占領されていた。
いつもは隠れている耳が、さらりと横髪が流れる事によって露になり、とても興味を誘う。
俺の腹部に顔を埋めて目を閉じているから、そんな視線が向けられている事には気付いていないだろう。
そして、机の上に置いてあった耳かきに手を伸ばした事にも。

「イザーク」

「…何だ」

呼び掛ければ、少し眠たげな声が返って来る。

「耳、掘ってやる」

「…止めろ」

だが、俺の提案に返って来た声は低かった。
そして、ゆっくりと瞳が開かれる。
やりたい、と思った事を拒否されて思わず眉を顰めながら、耳かきを軽く動かして空気を掘っているような動作をしてみた。

「…貴様にやらせるのは危険だ」

失礼な言葉に少し唇を尖らせ、じっと青い瞳を見下ろす。

「…こう見えて、手先は器用なつもりだが」

「…‥貴様が、要らん物を作るのが好きなのは知っている」

ふっ、と息を吐いて目を閉じる様に、馬鹿にされているように思って苛立ちがじわりと込み上げる。
空いている片手で、微妙に纏わり付いている横髪を綺麗に除けて耳をちゃんと外気に触れさせると、下から再び制止の声が掛かった。

「信頼しろ」

「…出来ん」

しばらくそのやり取りを繰り返したが、結局はやかましいと怒鳴る声によってそれは終わり、俺の願望が叶う事は無かった。
失敗するか、なんて、やってみなければわからないじゃないか。


End


07.03.07 






























耳かきネタ02


「やはり俺はいい…」

何て、少し頬を染めて言うこいつに喧しいと低く告げて、頭を膝に押し付けさせる。
前は俺がやって貰ったから、今回は代わってやると言ってやったというのに、こいつは何故か素直に甘えて来なかった。

「…固くて、気持ち良くも無い…」

「それは貴様も同じだ。」

俺の筋肉にけちを付ける様に眉を寄せながらも頭を撫でてやると、アスランは真正面に向けていた視線を、ちらりとこちらへ向けて来た。

「…たまには、甘えろ。」

その瞳をじっと見下ろして告げれば、照れ臭さを押し隠そうとしているような表情を見せる。
可愛い奴だ、と思い口元を緩ませると、逃げるように視線は元の方向に戻されてしまった。

「…恥ずかしい奴だな。」

目を閉じ、ぶっきらぼうに言ってやり過ごそうとする様子を、笑ってやる。
さらさらと流れる髪の毛をゆっくりと梳いてやると、何と無く身体から力が抜けているような気がした。
そして、こいつが前に執拗に言っていた、耳。
それが気になり始めて、やはり俺達は同類なのだと再認識する。

「アスラン、耳を掘ってやる。」

「嫌だ。前、させてくれ無かったじゃないか。」

間髪容れずに返された言葉に眉を顰めると、いつの間にか瞳を開けていたアスランは俺の膝の上で寝返りを打って、真下から睨むように見上げてくる。
先程まで頭を撫でていた手で、膝の上に散らばる髪の毛を軽く整えてやった。
まるで俺がするかのように、アスランがふんと鼻を鳴らす。

「…絶対に、嫌だ。」

やさぐれモードに入った様を見て小さく息を吐き、こんな時だけは年下に見えるこいつを愛しく思った。
重症だな、と自分自身思いながら、背中を曲げて顔を近付ける。

「…わかった。今度やらせてやる。」

「…信用出来ない、とか言っていたのにか。」

「……あれは、眠い時だったから機嫌が悪かったんだ。」

やはり、あの言葉を気にしていたらしい返答に思わず眉を顰めて、軽く唇を触れ合わせる。
小さく音を立て、啄んでから離すと、俺が先にやってからならばやらせてやると言って来た。
仕方が無いのでその条件を飲む事にして、アスランの耳元でぼそぼそと囁いてやる。

「…俺が、心から信頼しているのは貴様だけだぞ。」


End


最近、こういう台詞で終わる感じが気に入っています。
変でしょうか…?

08.03.18 































突発裏01


「っ、ぁ、く…は、あッ」

俺の下で喘ぐこいつが、何を考えているのかなど俺は知らない。
与える快感に促されるまま、しなやかに身体を反らす様を目に納め、胸筋が付いているせいで盛り上がっている胸元に手を這わせた。
汗と、先程放ったものでぬめる腹部から胸に向かって撫で上げると、下の肢体がひくりと震える。
咎めるようにこちらを見上げて来る緑を無視し、ぐぷりと音を立てて中を掻き回しながら目を細めた。
途端に声を上げる淫乱さに口元が歪む。
伸び切った蕾の縁に指を移すと、内壁がきゅっとすぼまって絡み付いてきた。
すでに、俺が放ったものでぐしょぐしょになっている中を、更に先走りで濡らしながら自身で擦り立てる。
奥まで捩込み、自身の付け根の裏側を押し上げて、小刻みに腰を揺らしてやった。

「っ、ふん、貴様の中、ぐしょぐしょだぞ」

「ゃふっ、ぁ、ひっ、ひぁ!ァッ、あ」

開かせた両足の間で起立する肉棒を掌に納め、温かく少し柔らかみを纏うその感触を楽しむように揉み込む。
刺激を与える度に、俺を飲み込もうとする内壁は、普段のこいつの様子とは雲泥の差だ。
こんなにも淫靡で、簡単に足を開くような奴に負けていたのだと、思い返せば舌打ちが漏れる。
普段、軍服をきっちりと纏って空気を裂くように廊下を歩いている様を見る限りでは、随分と潔癖そうだったのだが。

「ぃ、イザ、ク…ッ ぁ、あ、イく、もうっ、イ…っ!」

自身を弄っていたせいでしとどに濡れてしまった手で腰を掴み、もう片方の手で片足をシーツに押し付ける。
無理矢理に大きく開かせた足の間で早く腰を動かせば、それだけでこいつは達した。
下腹部に力が篭り、それが秘部には内壁のうねりとなって伝わり、俺の射精を促す。
抗わずに一番奥で精を放てば、上擦った声が下から漏れた。
何の為にこんな非生産的な行為をしているのかは知らない。
どうせ、戦争をしている間だけの関係なのだろうと、俺は認識していた。


End


08.03.26 































突発裏02


狭い、排泄器官を行き来する熱いそれに擦られ続けている内壁が、じんじんとひりつくような痛みを発している。
それすらも快感に変わっているような気さえして、自分の身体が恐ろしくなった。

「ゃっ、あ、イザ…ァッ、も、むり、だッ」

渇いた喉が発する声は掠れ、最早言葉になっていなかったが、イザークには伝わったらしい。
背後から耳朶を噛まれ、その場でふんと笑われる。
膝の上に座る形で彼の自身を含まされて、両足を大きく掠われる今の格好では、逃げる事も出来なかった。
実際、そうでなくとも身体は動かない。
腹の中が痛みを発する程に深く繋がり合い、しかもこうしているのは今日四度目だ。
足を持ち上げるイザークの腕に手を置き、爪を立てて抵抗を示しているが、こいつが気にする様子は無い。
それどころか、更に腰を密着させられて、先に中で放たれたものが下って行くのを感じた。

「っあ…!」

「好きだろう、アスラン。もっと咥えろ。」

先端が前立腺を押し潰してくる刺激に肩が跳ね、無意味に背を反らして出来るだけ身体を離そうとしてしまう。
だが、動きの鈍った身体では数センチの距離を空けるのがやっとであり、深く繋がる事を強要されている下肢が離れる事は無かった。
唇からは言葉に成らないただの声が漏れ、身体はかたかたと戦慄いているのがわかる。
俯いて目を閉じると、項に唇が触れた。

「っぁ、ぁ、やッ、イ…ッ」

首筋に走った痛みに、吸い付かれたのだと理解すると同時に、身体を揺さ振られる。
俺の体重を全て支えるのは、繋がっている箇所のみ。
その上での突き上げでは、何時もよりも内壁を擦る範囲は狭い。
だが、身体に掛かる負担は比に成らなかった。
繋がり、腫れているような気がする入口に熱が集まる。
赤く充血しているだろうそこはぎっちりと自身を咥えているだろうが、擦られ続けた内壁は、同じ刺激を求めてひくりとざわついた。
伸び切った襞が収縮し、きつく自身を絡め取ろうとする動きが、自分でも感じられる。
それでも、イザークが腰を送る度に強く前立腺を突かれて、その快感を享受している感覚もあった。
もう無理だと、先程訴えたはずだと言うのに。

「っ、まだ、いけるようだな…アスラン」

「ゃあ、ぁ、あ、も…ッ、だめ、ぇっ」

身体が上下する動きについていけない頭が、置き去りにされたようにがくがくと震える。
その頭を左右に打ち振るって身を捩ると、不意に片足から手が離れて俺の精に塗れた腹部に腕が回り、そのまま身体を支えるようにして前に倒させられた。
両手でシーツを掴んではみるが、体重を支える程の力は残っていない。
ベッドに這いつくばり、荒い息を繰り返す俺の腰をイザークが持ち上げた。
中に入ったままの、弾力のある彼の存在感が増して、その感覚をやり過ごす為にシーツに額を擦り付ける。

「は、はぁ…っ イザ、ゃめ」

「気持ち良いんだろう。なら、黙って腰を振れ」

「バカ、やろ、ぅ‥あッ、あ、ひ、ぁ、はあっ」

先程、痛い程に刺激を受けた前立腺を、ずる、ずる、と中を擦って行く自身に、また突き上げられる。
狭い後ろの肉を押し広げられる感覚と、前立腺に触れる先端、そして中から抜け出して行く時の排泄にもにた感覚の、全てに感じてしまって、引っ切り無しに声が上がった。
だが、俺の意志を無視して一方的に与えられる行為では、胸が張り裂けそうになる。
愛し合い、抱き合っているはずなのだが、この行為中に、一度だって愛を告げられた事は無かった。
涙が溢れ、目の前が霞む。
目元をシーツに押し付けてそれを拭うと同時に、下肢で涙のように先走りを垂れ流す自身を掴まれて身体が震えた。
先端の窪みを執拗に指先で弄られ、そこから沸き立つ音が抽出の音に混ざり始める。

「あぅ、あ…だめ、あっ、だめだ、ぁあッ、ァ」

ふらふらと腰が揺れ、絶頂を求めて内壁が戦慄いた。
出入りする自身はその早さを増し、揺さ振りに身体全体が揺れて快楽に引きずり込まれる。

「イザ、イザ、クッ ぁ、ああ…ッ」

勢い良く奥を突かれ、自身の先端に爪を立てられて、薄くなった精をシーツに向けて吐き出した。
自分の下肢に力が篭るのを感じ、それとほぼ同時に腹の中に熱いものが放たれる。
薄れ行く意識の中で、愛していると告げた事、掠れた酷い声だったが、お前の耳には届いただろうか。


End


本当にただやってるだけです(笑)
やまなしおちなしいみなしの三原則に成り立って書いてみました。
最近描写の向上を謀ってみています。
より厭らしく、より現実的に…
ですが、中々難しいです。

08.03.29